瓢箪(ひょうたん)の作り方、加工法
 
全体の流れ

栽培→収穫→穴開け→種と外皮の除去→乾燥→ニス塗り

1)春、種を蒔いたり苗を植える。水のやりすぎに注意して栽培します。

結実して大きくなってきたら、瓢箪に繋がっている蔓を持ち上げるようにします。
下から支える必要はほとんどないです。
蔓や葉が枯れるまで収穫せずに瓢箪を充実させます。栽培方法はここ
 
2)収穫した瓢箪は、蔓を切り取った部分に穴をあけます。
蔓と同じ太さの穴がかっこよいでしょう。
その際、注意しながら 出来るだけ深い穴をあけておきます。      写真1
なるべく早く水をしみこませるためです。
3)開けた穴から中に水が入って行くようにして、水中につけます。
一部が水から でないように重しを乗せます。瓢箪が底に付くほどの重しは瓢箪を壊す危険が あります。   写真2 水につけずに地面に立てたままにして、水を常にあふれるほど入れておくのも 良いでしょう。 但し直径20センチを越える物は壊れる危険があります。 写真3
4)水温が関係しますが早くて3,4日、中身が腐るまで待ちます。
適当な棒を中に入れてかき回せるほど中身が 腐れば、水から 引き上げて中身と種を取り出します。外の皮も腐っていれば取り 除きます。大変臭い匂いがします
大きくて皮の薄い瓢箪は自らの重みで壊れやすいので、手のひら全体で持つようにします。持ちやすいからと言って片方のふくらみだけを持つのは厳禁!
水から持ち上げるときはビニールパイプで空気を吹き込んで少し水を出し、
軽くしておくと良いでしょう。

千成り瓢箪は大きな穴を開けられませんので、鉤の付いた編み針のようにした針金等で
種を1個ずつ引っぱり出す必要があります。ピアノ線が使いやすい。種は150個前後有ります。
種は乾いてから取り出しても良いでしょう。
  

4)’立てたままにして中身を腐らせて種を取りだしたとき
この段階から水につけて 外の皮を腐らせて取り除きます。やはり3,4日かかるでしょう。完全に中身を 取り除けていれば、中に水を入れるだけで沈みます。
5)口を下にして、中に水が溜まらないようにして風通しの良いところで乾かします。
かびが生えるようでしたら直射日光に当てたりアルコールを吹き付けたりします。
扇風機やエアコンの室外機の風を当てればかびが生えるのを防ぎ早く乾きます。
6)からからに乾燥すればほぼ出来上がりです。
文字や絵を描いたり適当なニスを 塗れば完成です。水性ニスが扱いやすくてお薦めです。

水筒代わりにするにはニスは塗りません。
自然と表面に水がしみだして蒸発し、気化熱を奪って水が冷たくなるからです。
ただし、補足説明のようにしてニオイを抜かなくては、とても臭く、到底飲む気になれませんでした。
7)中にあると言う福を逃がさぬようしっかり栓をします。

補足説明 
種と外皮を除去した後なお数日、新しい水に漬けるとアクが抜けてきれいな白色になります。
臭いを抜くには漂白剤を入れても良いかも知れません。
一旦からからに乾燥させると再び水に沈めることは困難です。


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