バレンタインデーが近付くと思い出す

最近の若者は と人は言う。
昔の若者も、昔なりに恋愛をしてきた。
中学生の恋は携帯で始まり、携帯で終わったりする。
もちろん純愛を貫く若者も多いが、熱しやすく冷めやすく、
たくさんの人を好きになるのが 若い時の常じゃないかな・・・
そして若者の特権ではないかな・・・・
花の命は短いのだ。たくさん恋をして失恋もして、人の痛みや悲しみの分かる大人になればいい。

<初めての両思い>
私の初めての両思いは小学校の時にさかのぼる。
その男の子はとてもカッコイイ男の子だった。(ジャニーズ系)
気も合ったし話も合った。
噂になっていた二人だったが、卒業式の時に告白されて
中学生になってからおつきあいをした。(??)
おつきあいと言っても学校も違うし、私はお嬢様学校だし(笑)
文通したり日曜日にちょっと会ったりするくらいの
可愛いおつきあいであった。
中学2年になって彼は非行に走る。
私は彼氏なんてものと付き合うより友達の方が面白くなる。
また、部活にはまる。
したがって、おつきあいは自然消滅。

ところがこの彼とは20歳前になってから再会し、
付き合うことになるんだな。
これはもっとも数奇な運命だったと思う。
その話はまたあとで書こう。
<多分ずっと大好きな人>
高校生になってから友達が彼氏と楽しそうだったので
「彼氏を持つのもいいかも」と思っていた時に、
好きな人が出現した。
YAMAHAのエレクトーンで一緒に大会に出場し、
実力も何もかも上だったことで、最初は尊敬から始まる。
学校は違うが同級生。そして部活も同じだった。
だから部活の大会でもよく顔を合わせた。
高校2年生の1月、部活の大会などでよく顔を合わしている頃、
下宿している友達の家に4人ぐらいで集まって
遊んでいた。友達が「バレンタインデーのチョコを買いに行く」
と言いだしたので、付いていくことになり、近くの大型スーパーへ。
私もこの片思いの彼にチョコレートを渡したかったのだが、
イマイチ勇気が出ない。
しかも最近彼女と別れたという話も聞いたし。
そこで出会ったのが「宅配のチョコレート」
チョコを渡したいのに手渡す勇気もない。よく顔を合わせているので
バレルのもイヤ。そこで友達と出した結論。
全然関係のない、その時、呉から通っていた友達の住所と名前で
チョコレートを送った。
しかし中にはメッセージが。
「実は私は本当は××という名前ではありません。
今はどうしても素性を証せないのですが、
勇気が出たら3月頃に本人が告白します」
2月14日、行動派の彼はすぐに××ちゃんの家に
電話をかけてくる。実は呉という地から通っていたと言うことで
半分は何処の学校の奴だろうと言う目星は
付いていたらしい。あとから聞いた話だけれど。
公立で呉から広島市内に通う事なんてめったに無いモノねー。

勇気を出して3月だったか告白をした。
「スワン」という喫茶店で待ち合わせをし(勿論お膳立ては××ちゃん)、
素性を証した。
彼は笑っていた。「やっぱりお前だったか」と。
今はもうその喫茶店はない。
付き合っていたのかそうでなかったのか
とても微妙な関係だったが
彼とは基本的には物凄く仲の良い友達のままだった。
でもちょくちょく二人で遊びに行ったし、
手編みのセーターも2枚、いつも着てくれていた。
高校は違ったが朝8:05に自転車ですれ違う交差点があった。
肩にはいつも私の作った巾着袋が掛かっていた。
優しくて、でもとても傷つきやすい人。
大学も離れたけど、夜中まで電話で悩みを聞いてあげたりした。
19歳頃までこの恋は続いたが
彼が東京に行ってしまってからは
また彼との恋を諦めてちがう人と(小学校の時の人なんだが)
付き合うようになってからは
彼がどうなったか分からない。
でも今でも時々楽しかった日々を思うよ。
素敵な時間をありがとうと言いたいな。
そして東京の空の下で幸せに暮らしてくれているといいな。
<アゲイン>
さて、小学校の時の両思いの人と
もう一度付き合うことになるのは先程書いたが
これはちょっと余り思い出したくない思い出かも知れない。
本当にジャニーズ系のカッコいい男だった。
そして中学校で非行に走ったり、家の事情などもあって
高校もまともに行っていなかったワリには
とても常識的な人で(イヤ、今思えばどうかワカランが)
それなりに面白い毎日だった。
何が原因で別れたかというと私の方がイヤになったからだ。
高卒であると言うことにことさらコンプレックスを抱いていた。
そんなことで卑下する必要はなかったのに
何かと言えば大学に通っている私をねたんだりしていた。
最後はストーカーのようなことまでされて
だけど今まで貢いだ分を返せとか言われもして・・・・
「何が何万かかった」「これが何万」と
事細かに勘定されて50万円請求された。呆れた・・・。
これで絶対に私の前から消えるという約束もしてもらったが、
その時その男と付き合っていたという女
(水商売?の女らしい)と電話でもめて
私は自分がヤクザなんでは無かろうか?と思うくらい
罵声を浴びせたりして(こっちの方が語彙が豊富だった。
本当に理屈・へりくつなら私の方が勝つのであった。・・・)
・・・・色々な人に相談したが
「バカな男に引っ掛かった(?)、勉強をしたと思ってお金を
叩き付けてやれ」と言う話になって、
本当に叩き付けた。


今私は大変幸せなので
笑って書けるが、その頃は結構辛い日々だったような気がする。
(しかしやはり楽天主義)
その後、2人ほどと適度な恋愛をして、
旦那と巡り会った。
旦那は私の結婚の第一条件に当てはまる人。
1:私より頭がよく、雑学に長けている人。
2:話し上手・聞き上手で、飽きない人。
3:私の嫌いなゴキブリを駆除出来て尚かつ「ほれほれー」とか言って
見せたり意地悪をしない人。
・・・・・・云々・・・・・・
本当に世の中色々なことがあるよね。
長く生きていると面白いね。人生って、ドラマだね。
卒業生や生徒達のこれからを思いながら
きっとこれから色んな事があるだろうけど頑張れよ
と言う思いを込めて書いたものの、
自分の恋愛事情も結構ドラマチックだな(?)と思った今日この頃だ。

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