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映画の話 ・・ 往復書簡編(NO.1) 懐かしの映画から  「 VTR録画で所有 」 題名 過去を持つ愛情  Les Amant du Tage  「 仏蘭西映画 」( モノクロ / 114分 / 1955 )      
映画の友 Kさんへ 今夜も古い仏蘭西映画「過去を持つ愛情」を見ていて眠ってしまいました。 今週は多忙と予定外の出来事でベリータイヤーです。 このメールもボヤーとした状態で書いています。 Kさんは、上に紹介した映画知っている? 映画のあらすじを書くのは野暮の骨頂だと思うけど少しだけ書きます。 「過去」とは主役の男と女が、知り合う前に別々に犯した事件を指します。 男の事件は戦争が終わって巴里に帰郷して自宅に帰った時に起きます。 愛する妻を射殺するんです。 理由は想像して下さい。 映画では最初にこの事件の経過(裁判とその結果)が簡潔に紹介されます。 男は無罪の判決を勝ち取りますが、その結果には自責の念を感じています。 他方の女の事件は映画の途中(この男女が知り合いお互いに愛情を持った後) まで伏せてあります。 映画は景勝地のリスボンで展開されます。。 男はそこで出稼ぎのタクシー運転手になって南米行きの船を待っています。 そこに観光目的(?)で来た女を最高級のホテルまで乗せます。 ほう外なチップを貰います。 女の身分は大富豪の若い未亡人なんです。 ある事件で未亡人になったんです。 そこに、この事件の真相を掴むために雇われた刑事が、女の後を追ってリスボンに来ます。 事件とはこの未亡人が、莫大な遺産を相続する原因になった夫の交通事故死です。 男は愛情を持った後に、刑事からこの事件の謎を聞かされます。 女の説明との矛盾に悩みますが、最後は信じて南米行きの船に一緒に乗船します。 そこまでのこの男女の気持ちの動きが映画の要点です。 お互いの愛情を信じることの困難さが描かれます。 この女性の愛情は真実か? それとも別の動機が隠されているのか? 映画の最後に証されます! どちらなんでしょうか? その判断は観客に預けられているとも云えそうです。 でも、最後の女の決意の意味が曖昧なんです!! 個人的評価では、映画は並み程度です。 リスボンの風景を観光気分で楽しめます。 こんなんで、この映画の感じ少しはわかります? サスペンスとラブロマンスが、ほどよく調合された映画とも云えそうです。 監督はアンリー・ベルヌイユ 主演女優はフランソワーズ・アルヌール 男優はダニエル・ジュラン 刑事役はトレバー・ハワード 1955年度のモノクロの仏蘭西映画です。 Kさんからの返事(コメントなど)を期待しています! では、
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