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CLUB IRREGULARS
Vol.0013★1998年9月21日

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Vol.13 第十三回
My Opinion

私の主張

高杉弾 Takasugi Dan
        十四番の村田孝子です。
        頭の悪い人は死んでも治らないといいます
       が、はたして本当でしょうか。よく山などに
       出かけてハイキングなどを楽しむ人が林の中
       に空き缶やウインナーソーセージなどが入っ
       たお弁当の残りを捨てたりしますが、そうい
       うことはやめて欲しいと思います。
        私は現在よわい三十二歳になろうとしてい
       ますが、生まれたのは栃木県赤城山山麓の、
       猿が遊び鳥が鳴く緑豊かな山村でした。母は
       畑で果物を育て、弟は都会に出て商店で一生
       懸命働きました。友人には作曲で有名になっ
       た人もいましたし、八坂町の矢島敬三さんは
       シアトルの鉄鉱会社に勤めています。私は子
       供の頃から大変おとなしい女の子でしたが、
       部屋にこもって本を読むのが大好きでした。
        晴れた日の朝には太陽がよく見えました。
       夏になるととても暑い日が続き、からだじゅ
       うに汗をかきました。それでも私は愚痴ひと
       つこぼさず、町へ買物に行ったり夕食の支度
       をしたりする毎日を過ごしていました。
        そんなある日の昼下がり、長茸村の村八字
       に住む徳兵衛さんが我が家をたずねて来まし
       た。徳兵衛さんは手土産の干し柿を畳の上に
       置くと、ひとしきり世間話で私たち親子を笑
       わせ、十九日の大丸講には是非来るようにと
       念を押して帰っていきました。
        それから四年の月日が流れ、私たちの庄麓
       川にも大きなダムが作られて、村は急速に発
       展しました。私が東京に出る決意をしたのは、
       じつはちょうどそんな時期だったのです。
        東京は私が思っていたよりもはるかに大き
       な都会でした。人の数は私の村よりも多く、
       背の高いビルがたくさん建っています。車が
       はげしく往きかい、ときには危険なこともあ
       りました。
        私が自転車に轢かれて膝に怪我をしたのは、
       遠い親戚を頼りに今の紡績工場に就職してか
       らまだほんの数日もたたないある晴れた日の
       ことでした。通りの向うから走ってきた自転
       車が買物帰りの私とぶつかってしまい、私は
       その場に倒れて膝を擦りむいてしまったので
       す。幸いなことにすぐ隣に薬局があり、私は
       塗り薬を買ってことなきを得ました。
        それから私は一生懸命働きました。貯金を
       おろしてカメラを買ったこともあります。宝
       くじで二千円が当たり、美しいエプロンとラ
       ンボオの詩集を買ったこともあります。
        そんな私にも人並みに悩んだことがありま
       した。世間では恋の病とよばれる、とても辛
       い苦悩の思い出です。工場の同じ部署で働く
       孝之さんに、私は恋をしてしまったのです。
       けれども孝之さんは違う女の人と結婚をして
       しまいました。その女の人はたしかに私より
       も美人で、性格も良いようでしたので、私は
       素直にあきらめるほかはありませんでした。
        世の中には、自分の望みどおりにはならな
       いことがたくさんあります。けれど、それは
       誰しも同じことでしょう。なにもかもがうま
       くいって、幸福だらけの人生を歩む人など、
       私には想像できません。山などに出かける時
       は空き缶を捨てないように心がけねばなりま
       せんし、お年寄りや体の不自由な人には親切
       にしましょう。自分の考えを他人に押しつけ
       るのは良くありません。既成概念で物事を考
       えるのも、あまりいいこととは言えませんね。
       他人に迷惑をかけるのはやめましょう。煙草
       の吸いがらは灰皿に。運動不足に気をつけて、
       食事は栄養のバランスをよく考えてとりまし
       ょう。健康がなによりも大切です。
        工場で働いていると手は汚れ肩はこり、目
       は疲れるし場合によってははげしい筋肉痛を
       起こすこともあります。中には作業をさぼっ
       て屋上で煙草を吸っている男子従業員なども
       いるので、そういうことはやめて欲しいと思
       います。そして私が社長に望みたいのは、休
       憩室にジュースの販売機を置いて欲しいとい
       うことです。
        それからアフリカの飢えた子供たちにも、
       なにかしてあげられることはないでしょうか。
       戦争で傷ついた人々も、世界中には大勢いる
       はずです。そこで、休憩室の柱に募金箱を取
       り付けてみてはどうでしょうか。これなら、
       いつでも気がついた時に世界中の困っている
       人たちを助けてあげることができます。
        みんなの力で、明るい未来を築いていきま
       しょう。

(c)東陽片岡
--この文章は月刊『ガロ』(青林堂)1992年12月号に掲載されたものです--

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